倍賞千恵子 全曲集 2013

倍賞千恵子 倍賞千恵子 全曲集 2013歌詞
1.下町の太陽

作詞:横井弘
作曲:江口浩司

下町の空に かがやく太陽は
よろこびと 悲しみ写す ガラス窓
心のいたむ その朝は
足音しみる 橋の上
あゝ太陽に 呼びかける

下町の恋を 育てた太陽は
縁日に 二人で分けた 丸いあめ
口さえきけず 別れては
祭りの午後の なつかしく
あゝ太陽に 涙ぐむ

下町の屋根を 温(ぬく)める太陽は
貧しくも 笑顔を消さぬ 母の顔
悩みを夢を うちあけて
路地にも幸(さち)の くるように
あゝ太陽と 今日もまた


2.瞳とじれば

作詞:岩谷時子
作曲:いずみたく

瞳とじれば 聞こえる声よ
わたしは逢いたい あの人に
夢を見ては 涙ぐむ
わたしの恋 だれも知らない

瞳とじれば 浮かぶ笑顔
わたしは恋しい かえらぬパパが
小さくとも この幸福(しあわせ)
わたしはパパ お嫁に行くの

瞳とじれば 夕焼け雲よ
わたしは行きたい 故郷へ
幼い日の 心のまま
妹たち 浜辺で歌おう

瞳とじれば まぶしい太陽
わたしはたのしい あの日から
初めての 口づけに
バラ色の 愛の花が咲く
愛の花が咲く
愛の花が咲く


3.故郷は遠い北国


4.さよならはダンスの後に

作詞:横井弘
作曲:小川寛興

何も言わないで ちょうだい
黙ってただ 踊りましょう
だってさよならは つらい
ダンスの後に してね
ここはお馴染(なじ)みの クラブ
いつものように 踊りましょう
せめてキャンドルの下で
泣くのだけは やめて……
だれにも負けず 深く愛してた
燃えるその瞳(め)もその手も これきりね
何も言わないで ちょうだい
黙ってただ 踊りましょう
だってさよならは つらい
ダンスの後に してね

少しカクテルを ちょうだい
酔ったらまた 踊りましょう
だってさよならは つらい
ダンスの後にしてね
いまは懐かしい クラブ
気のすむまで 踊りましょう
せめて恋人の ままで
やさしく肩を 抱いて……
初めて聞いた 夜のささやきが
たとえ短い夢でも 忘れない
少しカクテルを ちょうだい
酔ったらまた 踊りましょう
だってさよならは つらい
ダンスの後に してね

あなたがとても 好きなこの曲も
明日(あす)はどこかで独りで 聞くだけね
何も言わないで ちょうだい
黙ってただ 踊りましょう
だってさよならは つらい
ダンスの後に してね


5.私だけを愛して


6.おはなはんの歌

作詞:横井弘
作曲:小川寛興

いつでも 明るく
南の日射しのように
だれにも優しく 愛に生きる人
胸に抱いた 望みを育てて
いつでも 明るく
笑顔消さない おはなはん

雨の日 風の日
激しいいくさの後も
涙に負けずに 唄う子守唄
指と指を けなげにつないで
雨の日 風の日
夢を捨てない おはなはん

春なつ 秋ふゆ
落葉と花とを越えて
涯てない旅路の 愛に生きる人
過ぎた道の 遠さは言わずに
春なつ 秋ふゆ
歩きつづける おはなはん


7.ラブレター

作詞:永六輔
作曲:小川寛興

“あなたが好き”と書くと
ただ それだけで
胸のたかなる 私
ふるえる指で
手紙を破りすてるの
だって だって 恥かしいわ
あなたには とどかない
私のラブレター

あなたの手紙読んで
ただ それだけで
しあわせになる 私
夜ふけてひとり
手紙を胸に眠るの
だって だって 愛してるの
私には 狂おしい
あなたのラブレター

“あなたが嫌い”と書くと
ただ それだけで
涙ぐんでる 私
にじむ言葉を
こまかく破りすてるの
だって だって 好きなのよ
あなたには とどかない
私のラブレター


8.虹につづく道


9.ひとつぶの愛


10.忘れな草をあなたに

作詞:木下竜太郎
作曲:江口浩司

別れても 別れても 心の奥に
いつまでも いつまでも
おぼえておいて ほしいから
しあわせ祈る ことばにかえて
忘れな草を あなたに あなたに

いつの世も いつの世も 別れる人と
会う人の 会う人の
さだめは常に あるものを
ただ泣きぬれて 浜辺につんだ
忘れな草を あなたに あなたに

喜びの 喜びの 涙にくれて
抱(いだ)き合う 抱き合う
その日がいつか 来るように
ふたりの愛の 思い出そえて
忘れな草を あなたに あなたに


11.さくらのバラード

作詞:山田洋次
作曲:山本直純

江戸川に雨が降る
渡し舟も 今日はやすみ
兄のいない 静かな町
どこに行ってしまったの
今ごろ なにしてるの
いつもみんな 待っているのよ
そこは晴れているかしら
それとも冷たい雨かしら
遠くひとり 旅に出た
私のお兄ちゃん
どこかの街角で
みかけた人はいませんか
ひとり旅の 私のお兄ちゃん

(セリフ)
いつもそうなのよ いつも……
「さくら!しあわせにくらせよ」って……
もう帰らないって
あの時いったけど……

そこは晴れているかしら
それとも冷たい雨かしら
遠くひとり 旅に出た
私のお兄ちゃん
どこかのお祭りで
見かけた人はいませんか
ひとり旅の 私のお兄ちゃん


12.あざみの歌

作詞:横井弘
作曲:八洲秀章

山には山の 愁(うれ)いあり
海には海の かなしみや
ましてこころの 花ぞのに
咲きしあざみの 花ならば

高嶺の百合の それよりも
秘めたる夢を ひとすじに
くれない燃ゆる その姿
あざみに深き わが思い

いとしき花よ 汝(な)はあざみ
こころの花よ 汝はあざみ
さだめの径は 涯てなくも
かおれよせめて わが胸に


13.北上夜曲


14.白い花の咲く頃


15.ふれあい


16.とまり木